品川近視クリニックのレーシック全プラン比較 – フラップ作成装置､エキシマレーザー照射装置の違いまで解説

どうも､とみすけです｡(@_tomisuke)2025/08/26に､品川近視クリニックでレーシックを受けました｡

レーシックの体験談自体は以下のページにまとめています｡

【体験談】15万円のレーシック手術を受けてみた – 品川近視クリニック､新宿近視クリニックでの体験談

レーシックにはいくつかプランがあるのですが､そのプランの説明が複雑怪奇｡(しかも撮影､録音禁止)

私の場合､サイトに詳しく記載が無い49万円のプランを推されました｡

品川近視クリニックのサイトにある料金プランをぱっと見る感じでは､最安は7.5万円から｡一番高いレクストというプランですら34.9万円ですから､なんだか話が違います｡
よーく探してみるとレクストのページの下の方に小さくもっと高いプランが書いてあります

質問を繰り返し､どうにかそれぞれのプランの違い､全体像を把握することができましたので､この記事でまとめたいと思います｡

記載内容はあくまで参考情報に過ぎず、医学的判断や施術の適否を保証するものではありません。書いているのは素人です｡
実際に施術を検討される場合は、必ずご自身で十分な説明を受け、内容を理解したうえで、自己責任でご判断ください。
また､内容に誤りがありましたら､ご報告いただけると助かります｡

要点
前提知識
どのプランを選ぶべきか
まとめ
品川近視クリニックの紹介クーポン

要点

まとめると単純で､以下の3つを選ぶことになります｡

フラップ作成装置
エキシマレーザー照射装置
角膜強じん化(角膜クロスリンキング)の有無

それぞれ何を選ぶかによって､価格が大きく変わります｡品川近視クリニックでは､以下のプランが用意されています｡(新宿近視クリニックの説明も受けたため､その情報も載せています)

※自分のメモから作成しました｡正確でない可能性があります｡公式情報ではありません

プラン名	フラップ作成	エキシマレーザー照射	角膜強じん化	保証(年)	紹介なし価格(万円)	紹介あり価格(万円)
スタンダードレーシック	マイクロケラトーム	?	×	1	7.5	?
品川イントラレーシックアドバンス	ifsイントラレース	MEL90	×	5	15.8	14.8
スタンダードZレーシック	フェムトLDV	MEL90	×	8	22	?
クリスタルZレーシック	フェムトLDVクリスタルライン	MEL90	×	8	25	22
アマリス750Zレーシック	フェムトLDVクリスタルライン	アマリス750s	×	10	32	27
レクスト	ifsイントラレース	MEL90	○	5	34.9	33.9
レクストプラス	フェムトLDVクリスタルライン	MEL90	○	永久	52	?
レクストベスト	フェムトLDVクリスタルライン	アマリス750s	○	永久	65	?
レクストマキシマム	フェムトLDV Z6	アマリス1000s	○	永久	85	?
新宿近視クリニックのレーシック	ifsイントラレース	wavelight EX500 Vario Design	×	3	19.9	–

前提知識

上記のプランの違いを理解するために､前提となる知識を抑えておきましょう｡

情報に誤りがないよう注意していますが､あくまで素人が調べた情報ですので､参考程度にしてください｡誤りを見つけた場合､報告してくださると助かります｡

レーシックの流れ

レーシックは大きく2つの工程で構成されています｡

フラップ作成
エキシマレーザー照射

加えて､品川近視クリニックの場合､この後に角膜クロスリンキング(通称は角膜強じん化)を行うかどうかを選択することができます｡

まず､角膜の表面を薄く切り開いて､フラップと呼ばれるフタのようなものを作成します｡
その後､作成したフラップをめくり､その下にある角膜にエキシマレーザーを照射することで､角膜の形を変えます｡
最後に角膜クロスリンキングを行う場合は､それを行うという流れです｡

手術内容の詳細については自分でよく調べることをおすすめします｡

角膜の厚みについて

レーシックは角膜を削って視力を矯正します｡そのため､手術を行うにあたって､十分な角膜の厚みが確保されていなければなりません｡

品川近視クリニックの説明によると､一般的な角膜の厚みは520-550μmとのこと｡250μmほどの厚みが残されている必要があるようです｡

フラップ作成

まず､フラップを作成には､2つの方式があります｡

マイクロケラトーム
フェムトセカンドレーザー

マイクロケラトームは､レーシック初期から使われてきた従来型の方式で､フェムトセカンドレーザーの方が後から出てきた新しい術式になります｡

マイクロケラトームは刃､フェムトセカンドレーザーはレーザーを使ってフラップを作成するようです｡
マイクロケラトームを採用したプランはスタンダードレーシックの1種類のみで､価格も7.5万円と最安です｡

一方､マイクロケラトームのデメリットとして､フェムトセカンドレーザーよりも精度が悪く､角膜を削る量が大きくなりがちであったり､夜間運転性能の比較で劣るといった研究(以下のURL)があったりします｡
Comparison of night driving performance after wavefront-guided and conventional LASIK for moderate myopia

あとは刃で切るという心理的抵抗ですかね｡

そういうわけで､現在はフェムトセカンドレーザー方式のほうが主流のようです｡フェムトセカンドレーザー方式のフラップ作成装置には以下のバリエーションがあります｡

IFSイントラレース
フェムトLDV
フェムトLDVクリスタルライン
フェムトLDV Z6

下に行くほど高価です｡

品川近視クリニックでは､IFSイントラレースよりもフェムトLDVの方が優秀である旨の説明を受けました｡価格もフェムトLDVの方が高いです｡
ただ､私なりに調べてみた限り､IFSイントラレースとフェムトLDVを比較して､短期的(術後1ヶ月以内)には有意に見え方に差があったという報告があるものの､長期的(1ヶ月-1年)に見え方に差があったという情報は得られなかったんですよね｡
そもそも２つの機械は異なるメーカーが作っている物なので､明確に優劣が付けられるものでもないのかもしれません｡

僕はIFSイントラレースでも良いかなと判断したました｡

いずれにせよ､なんやらよくわからんという感じで､自身を持ったことは言えないので､気になる方はよく自分で調べてみることをおすすめします｡

IFSイントラレースとフェムトLDVを直接比較した研究を見つけたのでおいておきます｡
Comparison of DLK incidence after laser in situ keratomileusis associated with two femtosecond lasers: Femto LDV and IntraLase FS60

ちなみにフェムトLDV､フェムトLDVクリスタルライン､フェムトLDV Z6の違いに関してはほとんど説明を受けていないのでよく分かりません｡ちらっと､Z6とクリスタルラインはぶっちゃけほぼ変わらんみたいなことを言ってはいました｡

エキシマレーザー照射

エキシマレーザー照射装置のバリエーションは以下です｡

MEL90
アマリス750s
アマリス1000s
wavelight EX500 Vario Design(新宿近視クリニック)

下に行くほど高いです｡(wavelight EX500 Vario Designは別)

私の場合､アマリス750sのプランを進められました｡アマリス750sの方は7次元追尾で正確に削れるそうです(よくわからん)｡

MEL90とアマリス750sの見え方の優劣を調べてみたところ､概ね有意差なしという見解が多かったです｡
ただ､ちアマリス系に有利な報告もちらほら見つかりました｡
例えば､術後1か月から1年にわたり､5%コントラストにおける視力向上がWFG(アマリス系の方式)群で有意に大きく、WFO(MEL90の方式)群ではやや劣る結果だったという報告を見つけました｡
LASIK:Wavefront-Guided Versus WavefrontOptimized Technology

僕はMEL90を選びました｡お金に余裕があるならアマリス系でもいいのかな?
ここも自信を持ったことは何一つ言えないので､自分で調べてみてください｡

角膜クロスリンキング

品川近視クリニックでは｢角膜強じん化｣という通称で説明を受けます｡正式名称は角膜クロスリンキングだと思います｡

施術後､角膜が再生することで､視力が戻る可能性があるとの説明を受け､それを抑制するために角膜クロスリンキングを行うと良いそうです｡

調べてみたところ､角膜クロスリンキングは元々レーシックのために開発されたものではなく､角膜拡張症という病気を抑制するために開発されたもののようです｡

レーシックに応用することで､角膜の再生による視力の戻りを抑えることを期待して導入したそうです｡実際に効果があることを示す報告は見当たらなかったですね｡品川近視クリニック以外でやっている眼科も見当たりませんでした｡

私の場合年齢が19歳と若く､角膜が再生する可能性が通常より高いことを理由におすすめされました｡

ただ､これをつけると価格が20万円以上上昇するのと､効果が定かではないのとで断りました｡
後述しますが､角膜クロスリンキングを採用したプランの一部は｢永久保証｣を詩っているので､こちらに価値を見いだす人が多いのではないかなと思いました｡

どのプランを選ぶべきか

フラップ作成装置､エキシマレーザー照射装置､角膜クロスリンキングの有無､保証､価格について､それぞれ考えていけば良いと思います｡もう一度先ほどのリストを載せます｡

※自分のメモから作成しました｡正確でない可能性があります｡公式情報ではありません

プラン名	フラップ作成	エキシマレーザー照射	角膜強じん化	保証(年)	紹介なし価格(万円)	紹介あり価格(万円)
スタンダードレーシック	マイクロケラトーム	?	×	1	7.5	?
品川イントラレーシックアドバンス	ifsイントラレース	MEL90	×	5	15.8	14.8
スタンダードZレーシック	フェムトLDV	MEL90	×	8	22	?
クリスタルZレーシック	フェムトLDVクリスタルライン	MEL90	×	8	25	22
アマリス750Zレーシック	フェムトLDVクリスタルライン	アマリス750s	×	10	32	27
レクスト	ifsイントラレース	MEL90	○	5	34.9	33.9
レクストプラス	フェムトLDVクリスタルライン	MEL90	○	永久	52	?
レクストベスト	フェムトLDVクリスタルライン	アマリス750s	○	永久	65	?
レクストマキシマム	フェムトLDV Z6	アマリス1000s	○	永久	85	?
新宿近視クリニックのレーシック	ifsイントラレース	wavelight EX500 Vario Design	×	3	19.9	–

僕は結果的に15.8万円のプランにしました｡それぞれ以下の理由があります｡

マイクロケラトームorフェムトセカンドレーザー
- 有意にフェムトセカンドレーザーの方が優秀と判断
フラップ作成装置
- 明確な差が確認できず｡差額7万を払う気にならなかった
エキシマレーザー照射装置
- MEL90とアマリス750sで迷ったが､これも差額数万を払う気にならず
角膜クロスリンキング
- あまりに高すぎる上､どれくらいの効果があるか分からない
保証
- 良いプランほど保証は長くなるが､使うか分からん｡永久保証は52万円以上のプランからだが､差額でもう1回レーシックできる｡必用になったとき､品川近視クリニックが残っている保証もない｡

ということで､総合的に判断して品川イントラレーシックアドバンスにしました｡

前提として､全てのプランは安全性が高く､高いほど安全､安いほど危険といったものでは無いと思います｡
また､眼の状態によってはICLという別の方式での視力矯正の選択肢もあります｡是非自分で考えて､お財布と相談して､最も納得できるプランを自分で決めると良いと思います｡

まとめ

高額な自由診療のため､どうすべきか非常に悩みました｡感覚としては家電選びに近いような気がします｡こっちのほうがこういう機能が付いていておすすめ!などというセールスを受けるものの､本当に必要かどうか半信半疑､､､でもやっぱり高いやつがほしくなってきた､､､うーん､みたいな｡

私は全体の中で結構安いプランをえらびましたが､それが正解かどうかはわかりません｡
高いプランの方がよりクリアな視界をgetできていたのかもしれません｡角膜クロスリンキングをしなかったがために視力が戻るかもしれません｡逆にそんなことは起こらず､抑えられたお金を別のことに投じられたことで人生がより豊かになっているかもしれません｡

結局どのプランが最適だったのか分かることはない中で､一番自分にとって最適そうなプランを選ぶのです｡

最後に､繰り返しになりますが､この記事は「素人の体験談メモ」です。医学的な専門性はなく、あくまで参考程度にご覧ください。実際に手術を考えるときは、必ず医師に直接相談してから決めてください｡